- 2023.08.14 Monday
鹿児島県曾於市で街歩き〜志布志線の廃線跡と辿って末吉町へ
宮崎県都城市の今町駅跡にやってまいりました。(2023年3月)
今回は都城から車で移動しています。
1987年3月まで都城から鹿児島県の志布志までを結んでいた国鉄志布志線が走っていました。西都城駅から一つ目の今町駅跡は線路跡のウエルネスロードとともに鉄道記念公園として保存されています。
ホーム跡にはC12ー64号機が静態保存されています。
この車両は北海道長万部を振り出しに昭和49年に鹿児島の吉松機関区にやってきました。山野線を走ったのち昭和50年に都城総合公園に保存され、その後こちらに移設されました。
錆びた信号機や踏切が時間の流れを感じさせます。
志布志線ウエルネスロードは隣の末吉町まで整備されていて、春には桜並木がきれいに咲き誇ります。
隣の末吉駅にやってまいりました。
ここは鹿児島県です。現在は曾於市(そおし)になっていますが、当時は曾於郡末吉町でした。
記念館になっている駅舎の中をみてみましょう。
ガラスケースの中のマネキンがちょっと怖いですが、保線用のヘルメットをかぶっています。ほかに当時の写真やサボ、タブレット交換機などが展示されています。入場は無料。
運賃表です。志布志から先は日南線、大隅線(廃止)とつながっていました。
この時代に青春18きっぷで旅をしたらどれだけ充実していたか。
時刻表です。おそらく廃止当時のものだと思うのですが、もっと日中の本数は少ないと思っていました。
日南線直通の宮崎行きだったり、上りに1本快速「大隅」が設定されていて油津から西鹿児島(現鹿児島中央)まで走っていました。
駅名標やぽっきりと折れてしまった腕木式信号、転轍機などが残されています。
線路の位置は恐らく移設しているのだと思います。
駅舎の裏側の道路のほうに線路があったのだと思われます。
駅前に敷地はあるのですが駐車場として使っていて鹿児島交通のバスはホームや線路があったほうに乗り場があります。
ホームは残っていませんが待合室やレールでつくった骨組みの構造物がありました。
今回訪れた鹿児島県曽於市は大隅半島北部に位置し、隣はすぐ宮崎県です。2005年に大隅町、財部(たからべ)町、末吉町が合併し曾於市になりました。人口は3.1万人(令和5年7月)。市役所は末吉町にあります。
甘藷の栽培のほか肉牛や鶏、豚などの畜産が盛んです。
駅前は居酒屋があるくらいです。
緩やかな坂をあがるとAコープ末吉店。
小さい商店が並んでいます。このあたりが町の中心部でしょうか。
ここには鹿児島や宮崎に展開しているスーパーのタイヨー末吉店があったのですが、2022年9月に閉店してしまいました。
松島屋という衣料品店の前の交差点を左に曲がります。
鹿児島銀行、鹿児島相互信用金庫、南日本銀行と金融機関が集中しています。
浜田書店。地場の本屋だと思うのですが立派な建物です。
少し坂を下ると曾於市役所の本庁舎。鹿児島黒牛が日本一になったとの幕がありました。
役所の裏には末吉向江公園。最初は庭園か何かかと思っていました。
陽も傾いてきました。宮崎に戻りましょう。
次回は日南市を歩きます。
- 鹿児島県
- 00:34
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- by さんぽっぽ