- 2019.12.22 Sunday
長崎県佐世保市で街歩き〜昭和レトロなデパート・佐世保玉屋
佐世保市のアーケード沿いにある百貨店・佐世保玉屋にやってきました。
佐世保玉屋は1806年の創業、商号が玉屋になったのは1931年のことです。
不勉強で最近まで知らなかったのですが2014年に閉店した長崎玉屋は支店で佐世保が本店です。
てっきり逆だと思っていて本店だと思っていた長崎を閉め、伊万里も閉めたのだから佐世保も時間の問題なのだろうと考えていて、現に佐世保玉屋と検索すると次のワードが閉店と倒産といったマイナスのワードが出てきます。
ただ2018年3月の朝日新聞の記事で耐震の基準に達していないため、佐世保市が対応をせまったところ、2022年をめどに建て替える方針を示したので閉店は当面ないのかと思われます。
建物の竣工もよくわかりませんが、記事によると1968年まで何度か増築をしているとのことなのでそれ以前の建物だということはわかります。
どちらにしろ数年後までに解体してしまうようなので、中に入ってみます。
ただ営業中なので上階だけ撮影しました。
フロアは地下はなく1階から8階まで、屋上には屋上遊園があります。
6階大食堂があるファミリーレストランのあるフロアです。
どこも昔ながらのデパートは地階がデパ地下、1階が化粧品やブランド系、2階から上がアパレル、上階に特設会場や文化系施設、レストランといった構成になっていて個人的には展望もできる上階のレストラン街に思い入れがあります。
今回も楽しみにしていたのですが17時過ぎの時点で終了。
玉屋の閉店が18時半なので致し方ないところ。裏をかえせばこのあたりの夜は閑散としているということなのでしょうか。
6階は吹き抜けの構造になっていました。
フロアガイドとイベント案内。赤ちゃんハイ・ハイコンテストはどれくらい参加したのでしょうか。
100名を見込んでいるようですが、上位3名に記念品の玩具を進呈か。
正直もう少し企画頑張ってほしいなと思います。
さらに上に行くエスカレーターも動いていなくて嫌な予感がします。
幸い階段があるので上がっていきます。
昭和の面影を残しているものが所々見られます。
高島屋同様シンボルマークはバラです。
おそらく伊万里と長崎の写真があったのでしょう。白く隠されてしまっています。この看板も数年後には見ることができなくなってしまいます。
時間が微妙で冷や冷やしましたが屋上に無事出れました。
東京では蒲田や吉祥寺などわずかに残っているものの、ほぼ屋上遊園地は壊滅状態で2019年は川越にある丸広百貨店の屋上遊園地もなくなりました。
昭和レトロを象徴するもののひとつであるだけに、佐世保は見ておきたかったのです。
人はいないけどいろいろにぎやかです。グリム童話の世界観ですかね。
乗り物もいろいろ。100系新幹線が時代を感じさせます。
0系や200系、300系までは見たことあるけど、N700系や東日本、九州の新幹線の遊具って存在するのでしょうか。
この日は動いていませんでしたが空とぶかいぞくせんが園内を走ります。
まわりにも高い建物があるので決して最高の見晴しではありませんが市街地を見渡せます。
玉屋の屋号、玉屋の前身の田中丸呉服店時代からこのマークを使っていたようです。
増床を繰り返しているので屋上もいびつな形になっていて、細い通路と階段をあがるとビヤガーデンがある広場へ出ます。
そこから屋上遊園を振り返って撮りました。狭いスペースの中に詰め込んでいるのがわかります。
さすがにシーズンオフのためビヤガーデンはやっていませんが提灯は残っていました。
下の写真の緑色のところは幸福の滝と呼ばれていてシーズン中は水が流れているそうです。
休憩スペースと園芸コーナーと思いきやNPO法人が関わっているようでちょっと違和感を感じました。
エレベーターまわりは当時のままなのでしょうか。あまりデパートの内装っぽくはありません。
いずれにしろ屋上遊園がみれてよかった。とんねる横丁とあわせてこれだけでも佐世保に来た甲斐がありました。
次回は佐賀を歩きます。
- 長崎県
- 02:19
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- by さんぽっぽ