- 2018.12.12 Wednesday
名古屋市中村区で街歩き〜レトロな商店街と中村遊郭
今回も名古屋市中村区です。椿神社近くに戻ってきました。
名古屋駅の太閤口から5分と歩いていないのですが、西口はこんなにも違うのかというくらい景色が違います。
古い商店が並びます。数年前まではアーケードの屋根が続いていました。
どこかの地方都市に来たかのような錯覚です。
早くも駅西銀座最大のハイライトです。
看板建築ではないのですが、茨城県の石岡の看板建築群を思い出させるような色使いと建物群です。(ちょっと大げさか)
特に白い建物の3階に書いてあるウバ車なんて表現もう聞かなくなって何十年経つでしょうか。
それでも名古屋駅から徒歩10〜15分圏内という好立地なのでマンションが次々と商店街の合間を縫って立ち並びます。
商店街も終わりに近づくとさらに時代を遡るように建物が古くなっていきます。
ピアゴ中村店の近くまで来るとさらに光景が変わります。
ここの場所は大門、中村遊郭があった場所です。
このあたりの特徴としてデイサービスなどの施設として再利用しているところがいくつかあるのですが、バリアフリー対応や維持費など負担が多いからか廃屋になっているところもありました。
ここもデイサービスとして使っていた旧稲本楼、1923年にできたべんがら塗りの赤い壁が特徴で売春防止法以降は料亭として使ってきましたが老朽化の波には逆らえず取り壊すことになりました。
向かい側は松岡健遊館、こちらもデイサービスとして使っています。
元々は1912年に建てられた松岡旅館でした。
ここから反対側に回ってみるとわかるのですが相当大きな建物です。
反対側に回ってみました。松岡西店という看板があります。
遊郭のあと売春防止法で一度閉めましたが、旅館として昭和35年に再びスタートしました。
長い格子に威厳を感じます。タイルにも細かい意匠が。
蕎麦伊とうも遊郭を再利用した飲食店です。
隣も丸窓やファザードからそれっぽい感じがします。
ピアゴの近くにもうひとつ春福という名前の建物。これも遊郭だったのでしょうが詳しいことはわかりません。
遊郭は特殊浴場という形で受け継がれていました。
高いコンクリートの壁がありました。遊郭があった当時からあったものかどうかわかりません。
大門のアーチ、ずっと「だいもん」だと思っていましたが「おおもん」と呼びます。
これまであまり遊郭跡を好んでいくことはなかったのですが、これだけいろいろ残っていると興味がわきます。
そのためにはいろいろ勉強しなければいけないので浅いままですが記録だけでも残せればいいかなと。
名古屋は本当に面白い街で、空襲もありこれだけの大都市圏でありながら古い建物が多く残っています。
14回に渡って名古屋を紹介してきましたが一旦これで名古屋を離れます。
- 愛知県
- 01:38
- comments(2)
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- by さんぽっぽ
コメントありがとうございます。
名駅は桜通口は再開発が進んで変化が激しいですが、太閤通口は意外と歩いてすぐ住宅街やマンションがあるので驚きました。