- 2019.05.27 Monday
和歌山県有田川町で街歩き〜有田鉄道廃線跡をめぐって有田川鉄道公園へ
和歌山駅から11番目の駅、藤並駅というところで降りてみました。(2014年3月)
思っていたよりもきれいな駅舎で、特急くろしおの一部も止まるようです。
藤並駅はJRきのくに線の駅で和歌山県有田川町にあります。
この時は和歌山市、海南市と街歩きをして次は有田市がある簑島で降りるか、それとも有田川鉄道公園にいくか少し迷ったのですが、結局鉄道公園に行くことにしました。
でいつもなら駅前を撮って、バスを撮って・・・のつもりがなんと目の前でバスが行ってしまったのです。
目的地はバスで20分近くかかるところ、というより昔ここを走っていた有田鉄道の終着駅に鉄道公園があるので歩くのはとても無理です。
しかも駅前には空き地とわずかばかりの住宅・・・完全に失敗したとここをあきらめ簑島へ戻ろうと振り返ると観光案内所があるではないですか。
しかもレンタサイクルがある。鉄道公園までは5キロちょっと、しかも有田鉄道の廃線跡はサイクリングロードになっているということで、今回は街歩きではなくなってしまいましたが予定通り有田川鉄道公園にむけて出発です。
JR線に沿ってサイクリングロードが延びているので走ってみます。自転車に乗るのはいつ以来だろうか。
有田鉄道はここ藤並から同じ有田川町にある金屋口まで走る鉄道で、おもにミカンや木材を運搬するためかつては隣の海がある湯浅町の海岸駅まで走っていましたが海岸から藤並までは1959年に廃止になりました、やがてミカン輸送もトラックに変わり、晩年は1日2往復しかなく最も運行本数が少ない私鉄路線として知られました。そんな状況なので2002年に廃止となりました。
有田鉄道の存在は知っていましたが、こうして整備されて鉄道公園までできて車両保存をしているのはだいぶ後になってから知りました。
休憩するところも所々ありとても走りやすい。
サイクリングロード沿いにはミカンの木が続いていて和歌山にきたんだなと実感。
和歌山県有田川町は和歌山県のほぼ中央に位置し、町の中心部を有田川が流れています。
平成18年に吉備町・金屋町・清水町が合併し有田川町になりました。人口は2.5万人(平成30年)の町です。
しばらく進むとホーム跡が残っていました。田殿口駅跡です。
どこまでも続くミカン畑、こんなところをディーゼルカーがとことこと走っていたのですね。
下津野駅です。近くに高校もあるのでここまで多くの学生を乗せたのでしょう。
サイクリングロードをはずれてちょっと寄り道、小さな商店街を抜けると吉備金谷線という県道に出ます。
平松本家酒造場の酒蔵です。金葵という銘柄の日本酒を出しています。
小川を渡ります。春の穏やかな時間が流れています。
その先にはキジ!?がいました。
山の斜面にもミカン畑がびっしりと並んでいます。
再びサイクリングロードを走るとほどなくして御霊駅に到着。なんともいえない名前ですがおそらく近くの御霊神社があることからついたのではないかと思います。
白塗りのコンクリートむき出しの建物はどこか南国の廃墟にいるような気分になります。
手書きの運賃表だけが残されていました。
有田川町は絵本のまちとしても売り出しています。
その後絵本作家によってペインティングされてしまいました。個人的には当時の無機質なままのほうが好きでした。
動輪が残されていましたが有田鉄道のディーゼルカーのものではないような。
ちょっと景色も飽きてしまったので再びサイクリングロードをはずれます。県道沿いを少し走ると木造の古い商店や家屋が並んでいます。
やがて有田川が近づいてきます。
有田川鉄道公園はすぐそこです。
有田川のゆったりとした流れに癒されました。
今回は久しぶりに自転車で走りましたが、3月とはいえそこそこ陽射しが強く自転車で走ることでちょうど風が心地よく、今後は暑い日はレンタサイクルもありだなと感じてしまいました。
次回は有田川鉄道公園を紹介します。
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- by さんぽっぽ