- 2023.01.29 Sunday
惜別・東急8500系コレクション〜さよなら銀色の美爆音
2023年1月25日、東急田園都市線の8500系最後の1編成が引退しました。
8500系は中学で青葉台に越して以来ずっと身近だった車両、昔はどちらかというと好きな車両ではなかったのですが、時を経て残りの車両が少なくなってくるにつれて愛着がわいてきました。
東横線の車両は結構早い段階で全車両置き換えた経緯から5000系が登場した時点で引退するものだろうと思っていましたが、それから20年、地下区間でモーターフル回転でうなりをあげている姿をみてもう引退させてあげたら?と正直思ったものです。
今回はホームなどで備忘録として撮ったもので大井町線や他社私鉄に譲渡したものも含めて掲載していきます。
■8614編成
2006年6月29日に2代目の「伊豆のなつ号」としてデビュー。14年間走り続けデビュー日と同じ2020年6月29日に引退しました。
車両は1975年に4両編成で新製されました。
■8615編成
1975年製造、当初は4両編成でした。この編成は2020年8月で運用離脱していますが、グリーンマックス社から模型化されて発売しています。
■8617編成
1976年製造、東横線で運用後田園都市線に移ってきました。2021年5月で運用離脱。
■8619編成
1976年新玉川線開業を見据えた増備車両ですが、当初は東横線で運用していました。2021年8月に運用離脱。
■8621編成
1976年新玉川線開業を見据えた増備車両として新製。2020年2月に運用離脱。
■8622編成
1976年製造の新玉川線開業を見据えた増備車両で2021年11月に運用離脱。この編成はグリーンマックス社から模型化して販売されています。
■8623編成
1976年新製で新玉川線開業を見据えた増備車両でした。2020年3月に運用離脱。
■8625編成
8625編成は1976年に新製された新玉川線開業を見据えた増備車両で2020年3月25日に運用離脱しました。
■8626編成
1976年製造で新玉川線開業を見据えた増備車両で祝賀列車として使用されました。2020年5月に運用離脱しています。
■8627編成
1977年製造、当時は8000系を組み込まない6両編成でした。2020年11月に運用離脱。
■8628編成
1978年に新玉川線開業を見据えて新造した編成です。2021年7月に運用離脱。
■8630編成
1979年の新製で当初は東横線で使われていました。2022年1月に運用離脱。廃車後先頭車両は販売に出されました。
■8631編成
最後の2編成となり残ったのが8631編成と8637編成。2022年4月には「ありがとうハチゴープロジェクト」としてヘッドマークを掲出し5月まで活躍しました。
■8632編成
1983年新製のつきみ野ー中央林間開業を見据えた増備車両で最初から10両編成で編成替えが一度もありませんでした。2019年9月に運用離脱。
■8634編成
1987年にTOQ-BOX号(広告貸切編成)として使用していたため赤帯が最後まで残っていました。1985年製造、2021年運用離脱。
■8635編成
1986年に新製、この車両もTOQ-BOXとして使用されました。2021年6月運用離脱。
■8637編成
1983年に製造されたこの編成は自分が子供の頃は東急ケーブルテレビの広告車両で青帯にシャボン玉がラッピングされていました。2008年からは青帯だけになっていてその時に撮影しています。2018年からBunkamura号になりました。
この編成は最後まで残った車両で2022年4月からは「ありがとうハチゴープロジェクト」の一環として車両前面にオリジナルヘッドマークを掲出していました。2023年1月をもって定期運行を終了し8500系はその歴史に幕を閉じました。
ここからは番外編です。2003年から東急大井町線でも8500系が5両編成になって4編成走りました。
■8638編成
1986年製造の8500系の中では新しい車両で5両+5両のユニットで田園都市線時代は先頭車両同士が連結されていました。
車両は9000系にあわせた車両設計になっています。2019年に廃車となりました。
■8640編成
1986年に田園都市線輸送力増強と大井町線の予備車目的で製造されました。2003年から大井町線専属になり2019年1月に引退しました。この編成は赤帯時代のものが模型化されグリーンマックス社より販売しています。
ここからは地方私鉄に譲渡した8500系を紹介します。
■長野電鉄8501編成
1975年製造の8500系トップナンバーで田園都市線では2003年まで運用に入っていました。
2005年に編成の一部が長野電鉄へ譲渡されました。長野電鉄ではT1編成に該当します。
■長野電鉄8502編成
1975年製造し2003年に田園都市線から運用離脱。2005年に長野電鉄に編成の一部を譲渡。
■長野電鉄8505編成
1975年製造し2006年に田園都市線から運用離脱。2006年に長野電鉄に編成の一部を譲渡。
■長野電鉄8506編成
この車両は中間車を抜き取り先頭車化した車両で2009年に長野電鉄に譲渡されました。
国内では原色で走っているのは長野電鉄だけになっていますが、2028年までに置き換えられる可能性があります。
■伊豆急行8152編成
伊豆急行では1両だけ8500系から先頭車改造された8000系があります。
2019年にラッピング解除し無塗装になりました。
■秩父鉄道7002編成
2008年に秩父鉄道に譲渡されました。7002編成のデハ7002は先頭車改造されたものです。
48年間、半世紀近く走り続けました。高校から大学は通学で、社会人になってからは実家に帰るときに晴れの日も雨の日も雪の日も、受験も入学式も卒業式も入社式もこの電車にお世話になりました。
地下区間はモーターの音がうるさすぎ、雨の日は空転して、冬は空調が効きすぎてふくらはぎが熱くなったり夏は冷房が効きすぎているのが逆にありがたかったり、長野まで来たのになんでおまえがいるの?と口に出してしまいそうになったり。
とにかく思い出はつきません。ありがとう8500系。
次回は通常の街歩きに戻って東京都西東京市の田無を歩きます。
- 鉄道
- 01:17
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- by さんぽっぽ